ヤリマン イチロー、視界良好=松井秀は正念場−米大リーグ後半戦

米大リーグは16日(日本時間17日)から後半戦が始まる。日本勢では、快挙に挑むイチローマリナーズ)と巻き返しを図る松井秀ヤンキース)が注目される。
 前半戦を自己最高の打率3割6分2厘で終えたイチロー。「悪くないペース」と言うように、80試合で128安打を放ち、無安打はわずか7試合と、安定感が光る。前人未到の9年連続200安打の偉業達成、あと67本と迫った米通算2000安打へ、視界良好だ。
 今季がヤンキースとの契約最終年の松井秀は、開幕直後に不振に陥ったが、7月に打率3割9分3厘、4本塁打、12打点をマーク。ようやく調子が上がってきた。「後半戦に少しでも巻き返せるように頑張る」と力を込める。終盤のプレーオフ争いで存在感を示すことできれば、再契約も見えてくる。
 日米通算2000安打にあと25本の松井稼アストロズ)は、打率2割台前半と苦しんでいる左打席で調子を取り戻すことが先決。右肩の不調による2度目の故障者リスト入りで前半戦を終えた松坂(レッドソックス)はキャンプ地でじっくり調整しており、8、9月で復活を期す。
 日本選手最多の5勝を挙げている川上(ブレーブス)は適応力の高さを示し、2けた勝利の期待も持てる。右ひじのけがで離脱中のオリオールズ・上原と、左ひざなどの故障で戦列を離れているレイズ・岩村は、ともに今季中の復帰を目指す。